外壁のひび割れは火災保険で直せる？ひび割れは放っておくと危険！

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外壁のひび割れの主な原因

外壁のひび割れは大きく分類すると2つの種類があります。塗料の塗膜に発生する「ヘアークラック」と、外壁本体に発生する「構造クラック」の二種類が主なひび割れです。また、その他にも軽度な「乾燥クラック」「縁切れクラック」「開口クラック」というものがあります。

このように、ひび割れといっても塗膜に発生するものや、外壁本体に発生するひび割れなど様々です。経年によるものや地震などの災害による外的要因、施工不備など発生原因は下記のようにいくつかあります。

・強風・台風により物が当たった
・雹が降って傷がついた
・不意の事故で衝撃が加わった
・経年劣化によるもの
・施工不良によるもの
・ペットが傷をつけた

このように住宅の外壁は、自然災害・事故の外的要因や、経年劣化・施工不良によってひび割れが発生します。

外壁のひび割れを火災保険で直せる？

外壁のひび割れの修理は被害の程度にもよりますが、高額な費用になることもあります。保険で直す方法があるのであれば知りたいですよね。火災保険に適応するには、条件を理解しておく必要があります。ここで外壁のひび割れを火災保険で直せるのかを説明します。

保証の対象となるひび割れ

火災保険は名前の通り火災による被害を補償する保険ですがそれだけではありません。実は、火災保険は自然災害をはじめとした様々な事象に対して補償があります。例えば、台風や突風などで外壁に傷が付いた場合も、火災保険の適用範囲内です。

火災保険の補償対象となる外壁のひび割れの事例は、下記の通りです。

・強風・台風によって物が当たった
・雹が降って傷がついた
・不意の事故で衝撃が加わった

過去3年以内の自然災害・不意の事故による外壁のひび割れは、火災保険で補償されます。

加入している火災保険のプランによっては、自然災害による被害に加えて、下記のような広範囲な補償をしてくれる場合もあります。

・大きな物を運ぶ際に、うっかり外壁にぶつけてしまった
・車を駐車する時に外壁を傷つけてしまった

このような原因から外壁にひび割れができた場合、破損として補償されます。偶然、外から衝撃を与えてしまった場合は、火災保険が適用出来る可能性があります。発生後は、すみやかに保険会社に補償申請しましょう。

保証の対象外となるひび割れ

しかし、すべてのひび割れが火災保険の補償対象となるわけではありません。保証の対象外となる外壁のひび割れは、以下の通りです。

・経年劣化によるもの
・施工不良によるもの
・ペットが傷をつけた
・故意によるもの

外壁のひび割れのうち、経年劣化・施工不良が原因と判断されるものは、火災保険では補償されません。ペットのいたずらの場合も、予測ができた被害として火災保険では補償されないため、注意が必要です。

外壁のひび割れを放っておくとどうなるか

少しくらいのひび割れなら大丈夫と思いがちですが、放っておくと大変なことになります。外壁は家の印象を大きく変えるだけでなく、家全体の劣化に繋がる恐れがあります。ここでは外壁のひび割れを放置するとどんな危険性があるのか解説します。

雨漏りに繋がる

外壁の大きな役割は雨水をしのぐことにあります。しかし、ひび割れがあるとそこから雨水が浸入してしまいます。すぐに室内への影響があるわけではありませんが、水を含んでいる状態が続くと室内の雨漏りに繋がってしまう恐れがあります。

建物の耐久性に影響する

外壁のひび割れから水分が侵入すると、柱や土台など建物の重要な構造部を濡らしてしまうことがあります。構造部が濡れると、建物の劣化が進行し、サイディングやモルタルの下地が腐食してしまいます。建物の耐久性は著しく損なわれ、地震発生時には揺れに耐えられなくなる恐れもあるでしょう。

またコンクリート住宅の場合、ひび割れが鉄筋まで到達しているようなら非常に深刻です。

水分の侵入によって鉄筋が錆びて膨張し、内部からコンクリートを破壊する爆裂現象が起こり得ます。

いずれの場合も、徐々に範囲を拡大させながら強度は損なわれていき、建物の寿命に影響するでしょう。最悪の場合、外壁材を取り替える工事が必要になります。

湿気によるカビやシロアリの発生

ひび割れから雨水が浸入するとカビが発生しやすい環境になります。カビが繁殖した場所に暮らしていると、空気中のカビ菌が体内に入り込み、感染症やアレルギー、中毒などで、最悪のケースは命の危険にさらされることもあります。

さらに雨水は外壁内部の構造体にも浸透し、湿気を好むシロアリが発生する恐れがあります。シロアリは建物の弱体化を招き、倒壊のリスクを高める害虫です。

まとめ

外壁のひび割れを放置するとどうなるのかと火災保険で直せるのかについて解説しました。外壁のひび割れは、規模によって危険性が異なりますが住宅に深刻なダメージを与える前に、修繕を行いましょう。

地震などの自然災害のほか、不慮の事故によるひび割れにも火災保険を使える可能性があります。ひび割れは放置せず、早めに業者に相談しましょう。

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