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火災保険の申請は自分でできる
火災保険の申請は、自分でできる手続きです。しかし、火災保険を使う機会が多くないため、申請のハードルが高く感じてしまう人もいるでしょう。
必要書類を用意する手間はありますが、自分で申請しようとしたときに分からないことがあっても、保険会社に問い合わせすれば丁寧に教えてくれます。その際は手数料なども掛からないため、まずは困ったらお問い合わせしましょう。
無料修理を名目にしたトラブルに注意
近年では、無料で修理できると称した勧誘によるトラブルや、大規模災害後を狙った悪質商法によるトラブルも発生しています。
自分が加入している火災保険についての疑問点は保険会社に直接問い合わせし、修理は信頼できる業者に任せることが大切です。保険会社によっては、修理業者を紹介してくれる場合もあります。
出典:「保険を使って無料で修理します」と勧誘を受けた時にトラブルに遭わないためのポイント|消費者庁
https://www.caa.go.jp/disaster/assets/consumer_policy_cms102_20210310_01.pdf
出典:災害に便乗した悪質商法に注意|消費者庁
https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_transaction_cms203_200805_02.pdf
火災保険の申請手順
火災保険が適用されそうな損害を受けたときは、どのような手順で申請すれば良いのでしょうか。ここでは、申請手順の一例を紹介します。
加入している保険会社へ連絡する
火災保険が使えそうな損害を受けたときは、まず加入している保険会社へ連絡しましょう。どのような損害を受けたか説明し、補償対象になるようであれば申請に必要な書類を確認します。
必要書類や手続きの手順は保険会社によって変わる可能性もあるため、ここでしっかり確認しておくことが大切です。また、申請の準備中に不明点があった場合も、必ず保険会社に直接問い合わせしましょう。
被害状況を確認して、写真を撮る
落ち着いたら、できるだけ早く被害状況を写真に収めましょう。時間が経ってから撮影した写真は、経年劣化の可能性を否定しにくくなります。
高所などは自分で撮影しようと無理はせず、次の手順で修理業者に現場を見てもらう際に、撮影を依頼してみましょう。
被害箇所のアップや、被害箇所を含めた家屋の全体像を、さまざまな角度から撮影しておくのがおすすめです。
修理業者に見積りを依頼する
修理業者に、損害を受けた箇所を修理した場合の見積りを依頼します。火災保険の保険金は、修理費用の見積り金額がベースとなるためです。
総額の記載だけではどのような修理をするのか、保険会社が判断できません。修理内容、使用する部品の数量や単価など、内訳が確認できる見積書を依頼しましょう。
保険会社へ必要書類を提出
次に、保険会社から指示された書類をそろえて提出します。多くの保険会社で必要となるのは、保険金請求書、事故内容報告書、被害箇所の写真、修理見積書です。
保険金請求書は、保険会社で用意される書類です。申請者の情報や使用する保険名、保険金の支払先などを記入します。
事故内容報告書は、いつ・どこで・どのような損害を受けたのか報告する書類です。こちらも保険会社で用意される書類ですので、記入例に沿って、間違いのないように丁寧に記入しましょう。
修理見積書は修理業者に発行してもらう書類で、これを元に保険金が算定されます。修理完了後に火災保険を申請する場合は、修理業者が発行した領収書を求められる場合もあるため保管しておきましょう。
他には、申請者本人を確認するための戸籍謄本や印鑑証明、損害が発生した日時や状況が確認できる罹災証明書などが必要になる場合もあります。罹災証明書は基本的に、自然災害では市町村などの自治体、火災においては消防署で発行される証明書です。
保険会社の調査に応対する
保険会社に必要書類を提出すると審査が開始されますが、その過程で保険会社の担当者や鑑定人による現地調査が行われる場合もあります。
鑑定人は保険会社から依頼を受けて、火災保険が申請された家屋に赴き、損害の状況を確認して損害額を算定する役割です。
調査の応対は、損害を受けた箇所の説明や、担当者や鑑定人からの質問に答えるなどで難しいことはありません。損害箇所の見落としなどが無いように、立ち会いするのがおすすめです。
保険金の支払い
保険会社の審査が完了して支払い対象と判断されると、保険金が申請者の指定した口座へ振り込まれます。
ただし、修理費用の見積りよりも減額されたり、支払対象外とされたりする場合もあるため、注意が必要です。審査結果に納得がいかない場合も、まずは保険会社へ連絡して相談してみましょう。
火災保険を請求するときのコツ
火災保険で保険金を請求するには、どのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。ここでは、火災保険を請求するときのコツを4つ紹介します。
加入している火災保険の保障内容を把握しておく
まずは、自分が加入している火災保険の保障内容を把握しておきましょう。従来の火災保険は契約期間が10年と長いものの、使う機会が少ないため、どのような保障内容であったか忘れてしまいがちです。
「この損害は火災保険で保障されるかもしれない」と気付けることで、損害を受けてから申請まで期間を空けずに対応しやすくなるでしょう。
被害箇所の写真は多めに撮影しておく
被害箇所の写真は多めに撮影しておきましょう。一通り撮影したつもりでも、あとで写真を確認してみたらピントが合っていなかった、必要な箇所が映っていなかったという可能性もあるためです。
また、関係ないと思い撮影しなかった箇所でも、保険会社から見ると必要な箇所であったということもあり得ます。できるだけ多めに撮影しておくことで、写真が不足することを避けやすいでしょう。
できるだけ早めに申請する
火災保険が適用されるような損害を受けた後は、できるだけ早く火災保険を申請しましょう。
火災保険が請求できる期間は、損害を受けた日から3年間です。しかし、日数が経過するほど、損害を受けた箇所が経年劣化によるものではないと証明しにくくなります。
損害を受けた直後は火災保険の申請まで気が回らないこともありますが、落ち着いたらできるだけ早めに申請しましょう。
まとめ
火災保険の申請は自分でできます。損害を受けたときは、まず保険会社へ連絡することが大切です。そうすることで、保険金を狙ったトラブルも避けやすくなります。
火災保険を請求するときのコツを押さえて損害に備えながら、万が一の時は早めに申請するように心がけましょう。
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