テラスの屋根修理の費用相場は？火災保険が使えるケースも解説

テラスの屋根修理の費用相場は？

住宅の1階部分から張り出したテラスに屋根があることで、紫外線や雨、汚れを防ぐことができ利便性が高いですが、自然災害などで屋根が破損したときは、近隣への二次被害を避けるためにも早めの修理が必要です。ここでは、テラスの屋根修理の費用相場を紹介します。

テラスの屋根は面積も広いため風災被害を受けやすく、屋根板がはがれて飛散、雪の重みでの屋根板の割れ、ときには支柱のゆがみの被害も見られます。ここでは、テラス屋根修理の費用相場を紹介します。

テラス屋根の剥がれや割れが部分的なものであっても、原因が経年劣化の場合は全体的に脆くなっています。また、部分交換は新しい部分との色目の違いが目立つため、修理の際は屋根板全体を交換することをおすすめします。

屋根板の素材は、耐久性・耐熱性などに優れたポリカーボネートが現在主流で、一般的な大きさですと、撤去費も含めて約8万円〜30万円が費用の目安です。

テラス屋根の骨組み部分である支柱も、強風や積雪の被害を受けてゆがんだり土台部分から外れたときは、一度屋根板も解体してから、支柱を交換して再び屋根を取り付ける必要があります。

場合によっては、屋根板と支柱の双方を交換する必要もあります。一般的な大きさですと、撤去費も含めて、約30万円～40万円が費用の目安です。

テラスの屋根修理にかかる費用も一定の条件を満たすと、火災保険の補償対象になります。ここからは、テラスの屋根修理費に火災保険が使える2つのケースを解説します。

テラスの屋根が破損した直接の原因が、自然災害であることが適用条件です。また、風災・雪災・ひょう災補償付きのプランへ加入しておく必要があります。保険会社によって条件が異なりますので、あらかじめ契約内容を確認しておくと安心です。

過去には、一見すると経年劣化に見えるコケやサビに覆われた屋根の損壊も、風災補償が適用され、保険金が支払われた例があります。申請を自分で行う手間は掛かりますが、まずはリフォーム会社を慎重に選んで、見積依頼することからはじめるとよいでしょう。

火災保険で補償されるのは、被害を受けてから3年以内に申請されたものと法律で決められています。被災後、窓口が混雑しなくなるのを待って申請することもできますが、時間が経つと損害箇所の変化も出て、書類の準備も難しいため、速やかに申請を進めましょう。

テラスの屋根修理費用に、火災保険が適用される2つのケースを解説しましたが、次は火災保険が適用されない3つのケースを解説します。申請できるかの基準がわかることで、無駄な行動も減らせます。

テラス屋根の破損が経年劣化や故意に破損した場合は、火災保険が適用されません。しかし、自然災害との見分けはかなり難しく、査定は保険会社ではなく専門調査機関の鑑定人が行います。破損を見つけたら、まずは保険会社を通じて、鑑定人に調査依頼をしましょう。

過去に保険金の受取をしたが、損害箇所の修理をしないまま放置し、新たな自然災害で同じ箇所で被害が広がった場合は、火災保険が適用されません。

火災保険は、修理をしていれば同一箇所が破損したとき、2回目以降も申請することができます。

しかし、修理をしていないと重複申請となり、保険適用されません。

保険の補償内容で、修理費用がある一定金額以内は自己負担になる場合があります。その中でも2つのパターンに分かれるので、順に解説します。

補償内容で免責金額の設定がある場合、それを下回る部分の修理費用は自己負担になりますので、注意しましょう。免責金額の大小により、複数のプランから選ぶこともできます。保険料を安くしようとすると免責金額は大きくなります。

免責金額とは別で、一定基準以上の修理費用のみを支払い対象にしている場合があります。

テラスの屋根の破損と関連が深い風災・雪災は、大規模災害になることも多く、一度に多数の損害件数になることがあり、同時に被害も広範囲に渡ります。

保険会社の支払い能力を保ち、調査コストや人件費を抑える観点からも、20万円以上の損害を補償対象とすることに取り決めている保険会社も多くみられます。

いかがでしたでしょうか。今回は、テラスの屋根修理の費用相場および、修理費用が火災保険の適用されるケース、適用対象外になるケースの双方を解説しました。

テラス屋根の修理費用が火災保険に適用されるかは、保険内容を正しく理解し、申請へと行動を起こすことにかかっています。この記事が、火災保険の補償内容を見直すきっかけになると幸いです。

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