戸建て30坪のシロアリ予防費用はいくら？相場や業者選びのコツとは

【30坪】戸建てのシロアリ予防費用の相場

戸建てにおける悩みの1つに、シロアリによる被害が挙げられます。このシロアリの発生を防ぐ、あるいは被害を最小限に留めるには、しっかりとしたシロアリ予防が欠かせませんが、費用がどの程度かかるのか、値段の相場についても気になります。

そこで、ここではシロアリの予防費用の相場を、30坪の戸建てを参考にご紹介します。また、併せて駆除にかかる費用の内訳も記載しますので、シロアリ対策を検討中の方はぜひ参考にしてください。

一般的なシロアリ予防方法には2種類あり、「バリア工法」と呼ばれるシロアリを寄せ付けないために床下の土壌や木材に薬剤を直接散布する方法と、「ベイト工法」と呼ばれる家の周辺にシロアリの毒エサとなる筒を埋め込むことで巣ごと駆除する方法があります。

バリア工法は最も一般的な方法で、コストも比較的安価で即効性も高いメリットがありますが、薬剤を使用するため小さなお子様やペットがいるご家庭だと不安に感じるかも知れません。

ベイト工法は近年開発された工法で、薬剤を散布することがないため、健康面での不安が少なく、巣ごと駆除できるのは大きなメリットですが、費用が高い面や効果に半年〜1年ほど期間を要してしまいます。これらを踏まえてどちらを選ぶか検討しましょう。

ここでは、一般的に多いバリア工法によるシロアリ予防の費用の相場を紹介します。1坪単価の費用の相場は、6,600円です。これを30坪の一軒家を想定すると198,000円なので、約20万円ほど費用がかかります。

ちなみに、バリア工法による効果は5年間ですので、薬剤を散布したその日からシロアリから住宅を守れるのは大きなメリットでしょう。

では、実際にシロアリを駆除するにあたってかかる費用はどの程度なのでしょうか。費用の内訳としては、薬剤費・床下調査費・養生費・人件費・出張費などがかかります。

費用の相場は、現在は1㎡あたりおよそ3,200円前後とされています。30坪に換算すると31万円超えなので、シロアリ駆除を依頼しなくて済むような予防対策の重要性が分かります。

全ての住宅で必ずしもシロアリが発生するとは限りませんが、仮にシロアリ対策を全く行っていない場合、どうなるのでしょうか。

2013年の国土交通省の資料「シロアリ被害実態調査報告書」によると、シロアリ予防処理を更新しなかった場合、約13倍ほどシロアリによる被害の発生確率が上がることが分かりました。

シロアリによる被害は、住宅の木材が蝕まれることによって、床が軋んだりぶかぶかしたりする他、主要構造材を空洞にしてしまうため、地震や台風などの自然災害によって倒壊してしまう恐れがあります。

上記の国土交通省の資料は過去に予防対策を行ったものの、更新しなかった例を参考にしているため、予防対策を全く行わなかった場合を考えると、床下がどうなっているか想像もしたくありません。住宅を長持ちさせるには、シロアリ予防は必須ということが分かります。

では、実際にシロアリ予防を依頼する際、数多くある業者の中からどのようなポイントを重視して選べばいいのでしょうか。以下に優良業者かどうか見極めるチェックポイントを4つまとめたので、参考にしてください。

・料金や見積書を明確にしてくれる
・作業内容などの詳細を丁寧に説明してくれる
・事前調査もしっかりと行ってくれる
・実績が多い

反対に、避けた方がいい業者には以下のような特徴があります。

・安さを売りにしている
・交通費や移動費用が別になっている
・不要なサービスを薦めてくる
・アフターサービスがない

特に安さを強調しているような業者は、見積金額と実際の請求金額が異なるというトラブルが起こりやすくなるため、見積時における説明がきちんとなされているかをチェックしましょう。

シロアリから住宅を守るには、予防対策が欠かせません。予防費用として30坪の戸建ての場合は約20万円ほどかかりますが、実際にシロアリの被害が出てしまうと、駆除費用や修繕費用など、それ以上にコストがかかってしまいます。

トータル的な支出を抑えるには、シロアリを発生させないような予防対策を行うことが重要です。優良な業者に依頼して、大切な家をシロアリから守りましょう。

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